前回2023年10月に行った第2弾勉強会「ロボット心臓手術について」に引き続き、ハートアライアンスで勉強会第3弾(2024年4月8日19時~ウェビナー)を行いました。

 

レクチャーに先立ち、聖路加国際病院 心臓血管外科 中村 亮太医師より、ハートアライアンスアプリを使用した労務環境調査結果についての報告がありました。施設ごとの特徴・課題が見つかり、今後の労務環境改善に向けた貴重なデータを報告して頂きました。

今回の勉強会は順天堂大学デジタルヘルス遠隔医療研究開発講座 准教授(循環器内科併任、データサイエンスコース併任)の鍵山暢之先生に講師をお願いし、「医療現場におけるAIの活用法」をレクチャーして頂きました。

 

医療現場におけるAIの活用について、現在施行されているAIによるエコー結果の分析研究を例にお話頂きました。その高い精度に驚かされるとともに、検査の効率化、医療スタッフの負担軽減に向けて大きな可能性を感じました。医師の内科的業務を診断、薬物治療、説明に分けAIがどのようにその働き方を変え得るか解説頂きました。つづいて、Chat GPTをはじめとするLLMの実用例やその注意点についてお話頂きました。その中で、ハルシネーションを見抜く重要性、より効果的にLLMを使用するためのプロンプトエンジニアリングなど、実践的な知識を伝授頂きました。

その後質疑応答、パネルディスカッション(對馬、中村、吉野、鍵山)が行われました。パネルディスカッションでは各パネリストのGPT-4をはじめとするLLMの使用経験の共有と、その中で生じた疑問点などについて鍵山先生に解説して頂きました。限られた時間ではありましたが、実践的な知識が濃縮されたレクチャーと熱いディスカッションで大変盛会でした。この場をお借りして、講師の鍵山先生に改めてお礼申し上げます。

文責:吉野 邦彦